三日坊主主婦♡さえこの独学保育士試験合格にむけて

元国際線CAの二児ママ、さえこです。この度平成30年後期保育士試験に一発合格しました!その勉強法と日々の育児などつらつらと書いていきたいと思います。

【保育士試験】「社会福祉」や「児童家庭福祉」で出題される民法とは?

こんにちは!

さえこです。

 

今日は、保育士試験「児童家庭福祉」や「社会福祉」で出題される民法について少し詳しく見ていきたいと思います。

 

 

民法って一体どんな法律?

民法は、日本における、私法の一般法について定めた法律。実質的意味の民法と区別する意味で、「民法典」または「形式的意味の民法」とも呼ばれる。

少し分かりにくい説明ですが、簡単に要約すると、社会の中で秩序を維持する為に一定のルールを定めたのものです。日本国憲法や刑法とともに、日本の六法の一つです。

 

f:id:saekko:20190402224323j:plain

 

保育士試験で出題される項目は?

保育士試験以外でも公務員試験や司法試験など様々な試験で出題される民法ですが、その中身は、なんと1000条以上あるので全部覚えるのは相当至難の業です。主に保育士試験で出題される内容は以下の項目です。

第4編 親族

第2章 婚姻

第2節 婚姻の効力

第753条

未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす。

第4章 親権

第1節 総則

第818条

成年に達しない子は、父母の親権に服する。

第2節 親権の効力

第820条

親権を行う者は、子の利益のために子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う。

第821条

子は、親権を行う者が指定した場所に、その居住を定めなければならない。

第822条

親権を行う者は、第820条の規定による監護及び教育に必要な範囲内でその子を懲戒することができる。

第823条

子は、親権を行う者の許可を得なければ、職業を営むことができない。

第3節

親権の喪失

第834条

父又は母による虐待又は悪意の遺棄があるときその他父又は母による親権の行使が著しく困難又は不適当であることにより子の利益を著しく害するときは、家庭裁判所は、子、その親族、未成年後見人、未成年後見監督人または検察官の請求により、その父又は母について、親権喪失の審判をすることができる。ただし、2年以内にその原因が消滅する見込みがある時はこの限りでない。

第834条の2

父又は母による親権の行使が困難又は不適当であることにより子の利益を害するときは、家庭裁判所は、子、その親族、未成年後見監督人又は検察官の請求により、その父又は母について、親権停止の審判をすることができる。

家庭裁判所は、親権停止の審判をするときは、その原因が消滅するまでに要すると見込まれる期間、子の心身の状態及び生活の状況及び生活の状況その他一切の事情に考慮して、2年を超えない範囲内で、親権を停止する期間を定める。

第835条

父又は母による管理権の行使が困難又は不適当であることにより子の利益を害するときは、家庭裁判所は、子、その親族、未成年後見人、未成年後見監督人又は検察官の請求により、その父又は母について、管理権喪失の審判をすることができる。

 

 

 

 

最近の過去問ではどのように出題された?

平成30年後期試験「社会福祉」と平成31年前期試験「児童家庭福祉」でそれぞれ出題がありました。

 

平成30年後期試験「社会福祉」

問3

次の文は、親権についての記述である。適切な記述を〇、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A

未成年の子どもには親権者が必要であるため、親権を行う者がおらず、かつ未成年後見人の指定がない場合には、未成年被後見人またはその親族その他利害関係人の請求によって家庭裁判所は未成年後見人を選任する。

B

「民法」において、親権者には、「懲戒」は監護及び教育に必要な範囲内で許容される。

C

未成年の子どもは、親権を行う者の許可を得なければ、職業を営むことができない。

D

両親が離婚しても、実父母の親権は共同して行われる。

 

※選択肢の組み合わせは割愛しています。

こちらで、まず正解していきたいのが、D、C、Bです。

Dは×で正解できる方が多いかと思います。そんなことしていたら、離婚問題で親権争いしなくて良いですもんね。そして、C、Bは上記の第822条と第823条に記載があります。

実は私この問題にひっかかりました。

第822条の

親権を行う者は、第820条の規定による監護及び教育に必要な範囲内でその子を懲戒することができる。

という内容を知らなかったのです。

正直、解答を見た時、もちろん、第820条では、しっかりと子の利益の為と記載がありますが…

「これって、子の為ならしつけとして体罰も良いということなのでは?」と疑問になりました。このことについて少し気になったので調べてみますと、やはり少し問題視されているようで、削除の視野もあるそうです。

 

 平成31年前期試験「児童家庭福祉」

問5

次の文は、「民法」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

 

第818条 成年に達しない子は、父母の( A )に服する。

第820条 ( A )を行う者は、子の( B )のために子の( C )をする( D )を有し、義務を負う。

第821条 子は、( A )を行う者が指定した場所に、その居所を定めなければならない。

第822条 ( A )を行う者は、第820条の規定による( C )に必要な範囲内でその子を懲戒することができる。

 

※組み合わせは割愛します。

解答は

A 親権

B 利益

C 監護及び教育

D 権利

でした。正解できましたでしょうか?

選択肢の中では似た用語が多く混乱してしまったかもしれません。Aの親権とBの利益を選び正解に繋げたいところです。

 

最後に

民法は決して出題頻度が高いわけではありませんが、児童家庭福祉や社会福祉で出題される内容となっています。内容をしっかりと理解しておきましょう。

本日も、お忙しい中最後まで読んで頂きありがとうございました!

にほんブログ村 資格ブログ 保育士試験へ
にほんブログ村