こんにちは!
さえこです。
今日は、平成31年前期保育士試験「社会福祉」の問題を解いてみましたので、その感想や対策について書きたいと思います。
私個人的な感想としましては、この科目は、前回の試験よりも、やや易しめかなと感じました。
と、いうのも問題を解いていて、言い切り(断定)文言の選択肢が何問かあり、正誤問題が解きやすく感じました。
この社会福祉の科目では、文章読解力が求められます。
そして、とにかく出題範囲がとてつもなく多い社会福祉。
他の科目よりも時間をかけて勉強しても、テキストや問題集に載っていない問題が出題されることがよくあります。
だからと言って勉強を諦め、運任せ…そんなことはいけません!!
覚えるべき基本的内容はしっかりと網羅していたら、ある程度は点数がとれるはずです。
打倒社会福祉!範囲が広くても絶対におさえるべきポイントは?
ノーマライゼーション
障害の有無や年齢にかかわらず、誰もが普通(ノーマル)の生活を送ることができる社会を目指すという社会福祉の理念です。デンマークのバンク・ミケルセンによって提唱されました。その後ニィリエはその理念を8つの原理として定義づけました。
社会福祉の歴史
イギリスの歴史と日本の歴史を頭に入れましょう。
イギリスの歴史
- エリザベス救貧法と新救貧法の違い
- 「ケースワークの母」とよばれるリッチモンド
- バーネット夫妻らによってはじめられたセツルメント運動
- ブースとラウントリーの貧困調査
こちらの歴史は別の記事でまとめています。
日本の歴史
社会福祉の流れをしっかりと頭に入れましょう。
恤救規則から始まり、福祉三法・福祉六法の体制が整い、介護保険法制定、社会福祉法へ変更するなど、ある程度年号を覚え、順番を覚えておくと良いかと思います。
人物でよく出題されるのは、
石井十次 岡山孤児院
石井良一 滝乃川学園
留岡幸助 巣鴨家庭学校
野口幽香
森島 峰 二葉幼稚園
糸賀一雄 近江学園
などでしょうか。日本の人物は他の科目でも出題範囲ですので、上記以外のマイナー人物(失礼)もしっかりと暗記しましょう。
間違えたら勿体ないです!
社会福祉法による事業分類
社会福祉法では、社会福祉事業を第一種社会福祉事業と第二種社会福祉事業に分けています。第一種社会福祉事業は原則として国、地方公共団体、または社会福祉法人が経営します。第二種社会福祉事業は原則として都道府県に必要な届け出を出せば実施主体となれます。
主な第一種社会福祉事業には
救護施設
更生施設
乳児院
母子生活支援施設
児童養護施設
障害児入所施設
児童心理治療施設
児童自立支援施設
養護老人ホーム
特別養護老人ホーム
経費老人ホーム
障害者支援施設
夫人保護施設
共同募金事業
授産施設
などがあります。
この中で、共同募金事業はよく出題されますので確実に覚えておきましょう!何となく募金と聞くと第一種か第二種か悩んでしまいがちですが…
第一種社会福祉事業ですよ!!
社会保障制度
こちらはほぼ毎回のように出題されます。似たような年齢や条件などがありますが、違いをしっかりと理解しておきましょう。
ちなみに、今回の試験では、公的年金制度が出題されましたが、学生は保険料納付が免除されるわけではありません。猶予される。(期日を延ばしれもらえる)ということです。それと、間違えてはいけないのが介護保険。保険者は市町村(特別区を含む)です。私は市町村だっけ?都道府県だっけ?と結構何度も悩んでいました。よく考えたら役所に介護保険の窓口がありますもんね。ちなみに、2018年8月から介護保険の利用者負担の割合が、1割負担に加えて、最大3割になりました。
相談援助
これもよく出題されますよね。相談援助の方法である、
- インテーク
- アセスメント
- プランニング
- インターベンション
- モニタリング
- エバリュエーション
- ターミネーション
問題文に事例があり、これはどの過程に当てはまるかという問題もよくみます。順番だけではなく一つ一つの過程をしっかりと理解しましょう。そして、相談援助を行うのは、来訪を待つだけではなく、時にはニーズが必要な人のもとに出向くアウトリーチも必要です。
第三者評価
こちらもよく出題されますのでポイントだけ書きたいと思います。
社会的養護施設(乳児院、児童養護施設、母子生活支援施設、児童心理治療施設、児童自立支援施設)は第三者評価を3年に1回以上受審しなくてはいけない。
その結果を公表しなくてはいけない。
自己評価は毎年行わなければいけない。
ということです。
最後に
いかがでしたでしょうか?範囲のとてつもなく広い社会福祉では、もちろんこれだけではなくテキストに載っている内容は隅々まで勉強しなくてはいけません。保育士試験の科目の中でも最難関と言われるこの科目ですが、今回の試験のように文章をしっかりと読んでいると、言い切り(断定している)文章などおかしな文章も出てきます。消去法を使い、確実に正解に近づきましょう。
本日も、お忙しい中最後まで読んで頂きありがとうございました!